給湯器が壊れたときすぐにでも修理してもらいたい!と思う方もいると思いますが、近年はキャッシュレスでの支払いが多いので、手持ちのお金がない場合もあることでしょう。
また、たまたま高額な買い物をしたり給料日の前だったりして、お金そのものに余裕がない場合もありますよね。
しかし、給湯器が壊れたままではお湯が使えず、日常生活にも大きな影響が出てしまいます。
そこで、今回は給湯器の修理代として支払えるお金がないときの対処法を紹介します。修理代の相場費用や、修理が終わるまでの間のお風呂対策などもまとめているので、ぜひ目を通してみてください。
給湯器が壊れたけどお金ないときに最初に確認すべきこと
給湯器が壊れるとお湯を使えなくなるので、少しでも早く修理してもらいたいものです。しかし、そのときに修理代を支払うお金がない場合、焦りや戸惑いを覚える方もいるのではないでしょうか。
はじめに、給湯器が壊れたけどお金がないときに、最初に確認しておきたい4つのポイントをチェックしていきます。
給湯器(リモコン)のエラーコードと故障内容を把握する
給湯器が壊れると、リモコンにエラーコードが表示されます。そのエラーコードを確認し、故障内容を確認することが先決です。エラーコードによっては、栓が抜けていただけだった、本体に異常が発生しているなど具体的な内容を把握できます。
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メーカーの保証期間内か確認する
次に確認しておきたいのは、メーカーの保証期間です。メーカーの保証期間は1年~2年程度が多いですが、保証期間内であれば無償で修理してもらえる可能性があります。
給湯器設置業者の保証期間内(または有無)を確認する
メーカーの保証以外に、給湯器設置業者の保証も確認しておいてください。業者によっては保証の有無・期間が異なりますが、付帯している場合は最長10年保証など、長期的な場合もあります。設置業者の保証の範囲内で修理できる場合も無償で修理できる可能性があります。
火災保険の補償対象か確認する
給湯器の故障の原因が台風などの災害だった場合、火災保険で修理できるケースもあります。火災保険に加入していて、補償対象となる場合は保険の範囲内で修理できるので確認してみましょう。
参照:東京海上日動 【火災保険】建物に付属した家庭用ヒートポンプ給湯器が故障した場合、補償の対象になりますか?
給湯器が壊れたけどお金がない場合の対処法
給湯器が壊れた原因と保証や保険を確認したけれど、お金がなくて修理を依頼できない場合もあります。ここではお金がない場合の対処法を解説するので、該当するケースを試してみてください。
給湯器が購入後10年未満の場合は修理を依頼する
給湯器を購入してから10年未満の場合、メーカーまたは設置業者の保証期間内である可能性があります。この場合は無償で修理できることを事前に確認の上で、修理依頼をしましょう。
給湯器が購入後10年以上の場合は分割払いやローンによる交換を依頼する
給湯器を購入してから10年以上の場合は、保証期間を超えている可能性が高いので、保証をあてにすることはできません。そのため交換業者の支払い方法を確認し、分割払いやローンに対応している業者に依頼することをおすすめします。
近年は、現金以外にクレジットカード払いや、QRコード決済、各種ローンなど複数の支払い方法に対応する業者が増えています。これらをうまく活用することで、お金がない状態でも給湯器交換ができます。
給湯器のレンタルやリースを依頼する
給湯器の保証や火災保険が利用できず、なおかつ修理・交換費用を分割払いやローンで支払えない場合は、給湯器のレンタルやリースを利用するのも選択肢の1つです。主にレンタルは、交換したい給湯器の在庫が業者側にない場合に用いられる方法で、比較的短期間のレンタルが基本です。
それでも1~2ヶ月程度借りられるケースもあるので、レンタルで代用している間にお金を準備する、という使い方ができるでしょう。
リースは、年単位など比較的長期的な契約が多いです。あまり長く利用すると、リース代の総額が給湯器本来の価格を上回ってしまうこともあるので、この点には注意が必要です。
ただ、レンタルやリースに対応する業者が多くはないこと、給湯器の在庫がない場合は対応できないケースがあることは理解しておきましょう。できるだけ多くの業者に当たり、情報を集めることが大切です。
給湯器が壊れた!修理や交換にかかる費用相場はいくら?
給湯器が壊れたときの修理や交換にかかる費用は、最も気になるところです。給湯器は機能や容量などによって費用が異なるものの、やはりおおまかな費用相場を把握しておくことは重要です。
給湯器の修理費用相場はいくら?
給湯器の修理費用は、おおむね10,000円~で、修理箇所により若干異なります。
- 電装系…20,000円~45,000円
- 燃焼系…17,000円~33,000円
- 水制御系…10,000円~35,000円
- 安全装置系…7,500円~58,000円
また、修理費用とは別に出張費や技術料、部品代として、プラス数千円~45,000円かかることもあります。業者によっては基本工賃20,000円などのようにパッケージにしている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
給湯器の交換費用相場はいくら?
給湯器全体の交換費用相場は、おおむね20万円未満で、給湯器の機能や性能により変動します。
- 給湯のみ…55,000円~70,000円
- 追い炊き付き…100,000円~130,000円
- エコジョーズなど…150,000円~230,000円
また、ガス・灯油・電気など使用するエネルギー別では次のような傾向があります。
ガス
- ガス給湯専用…55,000円~70,000円
- ガス給湯+追い焚き…99,000円~130,000円
- ガス給湯+追い焚き+暖房(エコジョーズ)…150,000円~230,000円
灯油
- 灯油給湯専用…55,000円~70,000円
- 灯油給湯+追い焚き…99,000円~130,000円
- 灯油給湯+追い焚き+暖房(エコフィール)…150,000円~200,000円
電気
- 電気給湯器…55,000円~70,000円
- 電気給湯+追い焚き…99,000円~130,000円
- 電気お湯張り+保温+足し湯(エコキュート)……150,000円~230,000円
また、給湯器本体の費用も加算されるため、本体価格の目安も把握しておきましょう。
- 給湯専用…130,000円程度
- 床暖房・浴室乾燥暖房機能付き…400,000円程度
例えば、電気給湯器の給湯専用タイプを交換する場合は、55,000円~70,000円+130,000円程度となり、高くても200,000円程度となります。ただ、多くの交換業者は給湯器の本体価格を割引しています。
50%~80%の割引をしているところが多いので、上記の場合でも最安81,000円~96,000円程度になる場合もあるでしょう。
優良な業者を探す場合は「給湯器交換業者ランキング!どこに頼む?見積もりおすすめ比較」のページをご覧ください。
賃貸物件の給湯器が壊れたときはどこに連絡すべき?
賃貸物件の給湯器が壊れた場合は、個人が勝手に修理や交換することはできません。まずは管理会社(または大家さん)に連絡して、その後の対応を求めるのが一般的です。また、このときに契約内容を確認することも重要なポイントです。
ほとんどの賃貸物件では、物件にもともと設置されていた設備の修理や交換は、貸し主が負担しますが、契約内容によっては借り主の負担となる場合もあります。そのため、この機会にしっかり確認しておきましょう。
お金ないのに給湯器が壊れたときのお風呂はどうする?
給湯器が壊れると、まずお風呂に入れないことが大きな問題です。しかもお金がない、修理・交換に数日かかるとなれば、その間のお風呂対策が必要になります。主な対策として次のようなものが挙げられます。
- 実家や親戚、友人(知人含む)にお風呂を借りる
- 水風呂、水シャワー
- ドライシャンプーや体拭きシートの使用
- ジム等の会員ならシャワー利用する
- 銭湯などの入浴施設に行く
最もお金をかけない方法としては、実家や友人などにお風呂を借りるケースです。しかし、実家が遠方、引っ越してきたばかりなど、条件が合わない場合は難しくなります。水風呂や水シャワーは、暑い季節ならなんとかなりそうですが、体が冷えてしまうのであまりおすすめはできません。
いくらか使えるお金があるならドライシャンプーや体拭きシートも良いですが、これらはかなり一時的な対応なので、できればジムなどのシャワーや入浴施設を利用するのが望ましいです。
まとめ
今回は、お金がないのに給湯器が壊れたときの対処法と、給湯器の修理・交換費用相場について解説しました。給湯器は毎日の生活に欠かせないものであり、メーカーも安全と耐久性を意識して製造しています。しかし、やはり精密機械である以上、突然壊れることもあります。
そのタイミングでお金がなかったとしても、慌てずにエラーコードを確認したり、保証期間を確認したりして、なるべくお金をかけずに修理・交換する方法を探すことをおすすめします。また、保証の対象外の場合は、分割払いやローンなどを利用することもできます。
その際は、交換業者の支払い方法の確認と、割引率の高い業者を選ぶのがポイントになります。いざ、給湯器が壊れると誰もが慌ててしまいますが、お金がないタイミングでもできることはあるので、冷静に対処していきましょう。